プールのウォーター滑り台でも下半身にケガをする
今回の公表について、「こどもの生活改善員会」は事例解説のコメント欄にこう述べている(要約抜粋)。
(1)子どもの性器周辺の外傷事故は男子より女子の方が多い。4~7歳の子は自転車のサドルや家具などにぶつかる事故が多い。それより幼い女の子の場合は、家の中でケガをする例が多いのが特徴だ。木馬などにまたがって会陰部を受傷する「またがり外傷」に注意しよう。
(2)処女膜損傷や膣外傷は、少女の場合、「性虐待」を想起するが、今回のようにジャグジーのジェット水流や公園の噴水の例が海外でも多く報告されており、小児科医は鑑別のために知っておく必要がある。海外では水上スキーや水上バイク、プールのウォーター滑り台で外傷を負う例も少なくない。
(3)浴室は滑りやすく、子どもは裸なので、硬い物が直接ぶつかりやすい。性器周辺の外傷患者は数日たってから受診するケースが大半なので、実際はもっと頻繁に事故が発生していると思われる。浴室内で使う用具は転倒してぶつかっても危なくない構造の物を選びたい。