人気バラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)で不自然なモザイク加工が見つかった、とネットが騒然となっている。
ぼかされたのは、「ジャニーズ以外だらけの大運動会」と書かれたロゴ。視聴者から「ジャニーズ事務所の圧力」を指摘する声が相次いでいるが、真相は何なのか。フジテレビに取材した。
番宣映像には事務所の実名が
話題になっているのは、17年2月18日放送の同番組。「次世代のイケメンだらけの大運動会」と題する企画で、超特急、ボイメン、Da-iCE、XOXといった人気音楽グループのメンバーとルックスの良さで評判の芸人たちが、さまざまな競技で勝負した。
企画自体に不自然さはないが、映像は不自然そのものだった。司会者・出演者の持つ小道具や番組セットの一部が、なぜかモザイク加工されていたのだ。目を凝らすと、モザイクの下にはロゴのような模様が隠れている。
モザイクは放送時から話題を集め、
「イケメンよりモザイクが気になってしょうがない」
「ずっとモザイクかかってて気になるな~」
とのツイートが相次いだ。
さらに、前日の17日放送の「めざましテレビ」、当日の18日放送の「めざましどようび」で流れた、この「めちゃイケ」の番宣映像との照合がツイッター上で行われ、ロゴの詳細もあぶりだされた。小道具やセットにプリントされたロゴには、「ジャニーズ以外だらけの大運動会」とある。番宣映像は、モザイク加工されていなかったのだ。
このことに気づいたネットユーザーらは
「ジャニーズ事務所からNGが出た」
「ジャニーズの圧力?」
と指摘し始めた。ついには「めちゃイケの企画がモザイクだらけで視聴者騒然 『ジャニーズ以外だらけの大運動会』でNG」といった NAVERまとめの記事もつくられ、「ジャニーズ圧力説」が一気に拡散された。
フジ「事前に許諾を得ていなかったため」
実は、11年9月17日放送の「めちゃイケ」で「AKB48以外だらけの大運動会」という、同様の企画が放送されている。この時は、アイドリング!!!やスマイレージ(現アンジュルム)、Berryz工房(15年で活動停止)といった、文字通りAKB48以外のアイドルグループが出演した。
しかし、当時の映像を見る限り、モザイク加工は一切なされていない。一体これはどういうことなのか。なぜ、「ジャニーズ以外だらけの大運動会」はモザイク加工せざるを得なかったのか。
フジテレビの企業広報部は20日、J-CASTニュースの取材に対し、
「企画に対して事前に許諾を得ていなかったため、該当部分を加工して放送いたしました」
と答えたが、許諾を得られなかった対象や、許諾の詳細には触れなかった。
一方、「ジャニーズ圧力説」については
「そのような事実は一切ございません」
と否定した。