女優・清水富美加さん(22)の一連の「幸福の科学」出家騒動で注目を集めているのが、「月給5万円」のエピソードだ。「芸能界の御意見番」こと歌手の和田アキ子さんは2017年2月19日放送の「アッコにおまかせ!」で、「デビュー時は3万円だった」と告白し、当時の苦労を語った。
しかし、この発言についてインターネット上では、和田さんのデビュー当時の「3万円」は大卒初任給とほぼ同額だった、とツッコミが殺到している。
「どんなに辛かったか!ホンマに」
番組では、清水さんが法名「千眼美子」名義で出版した告白本『全部、言っちゃうね。』を特集。その中で、給料について言及している箇所を紹介した。
著書によると、清水さんは2008年のデビュー当初、歩合制で給料をもらっていたが、その後、月給制への切り替えを求められ、しぶしぶ従った。2011年放送の「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日系)に出演していた当時の給料は月5万円。撮影は朝から晩におよび、1か月休みがないこともあったそうだ。
5万円の月給は2014年の途中まで変わらず、2016年になって月25万円になったという。ただ、「その年(2016年)から、年収1千万円は確かにいただいていました」とも書かれており、直近はかなりの額をもらっていたようだ。
こうした話を受け、和田さんは「22(歳)でしょ?22で1000万って普通のOLではいないですよ!ほんとに、すごいじゃないですか!」と驚きの声をあげた。その上で「月給5万円」という点に触れると、
「私なんてデビューした時3万円の中で『世界に君は出ていくんだ』って(言われて)、タダだと思ったら1万8000円下宿代引かれたんだよ?」
と力説。「どんなに辛かったか!ホンマに」と訴え、共演者の笑いを誘った。
「1万円もあれば相当贅沢な物が買えたはず」
だが、いくら下宿代を引かれたといっても、和田さんの「3万円」と清水さんの「5万円」を単純に比較することはできない。というのも、昔と今では物価が大きく異なるからだ。
和田さんが歌手デビューしたのは、今から約50年前の1968年。厚生労働省のデータによると、当時の大卒初任給は3万600円だ。一方、清水さんの月額5万円時代の大卒初任給は20万円強である。
そのため、ネット上では
「なんで当時の3万と現在の5万を比較してるの...」
「68年なら1万円もあれば相当贅沢な物が買えたはず」
「自分が3万だったから5万でいいわけないじゃん」
といった批判的な声がいくつも寄せられている。
ちなみに2月13日放送の「バイキング」(フジテレビ系)では、MCの坂上忍さん(49)も清水さんの月給問題に噛みつき、
「僕らが若いころもそうでしたし、そんなに変わらないと思う。これからって時が5万だったってことでしょ。僕らからしたら珍しいことでも何でもないんだけどね」
と語っていた。坂上さんの「若いころ」がいつごろのことを指すのか分からないが、坂上さんがテレビドラマデビューを果たした5歳当時(1972年)の大卒初任給は5万2700円だった。