「除菌」商品に消費者は過度の期待 退治できない「ばい菌」だってある

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水だけで除菌できる? 業界団体は疑問視

   埼玉県消費生活支援センターは、店頭で販売されていた「アルコール入り除菌ウエットティッシュ(4商品)」「ノンアルコール除菌ウエットティッシュ(3商品)」「除菌表示のないウエットティッシュ(3商品)」「水道水を含ませたティッシュペーパー(2商品)」を使い、独自の除菌効果検証テストを実施している。

   テストは使用済スポンジから採取した細菌をテーブルに付着させ、3回まで拭き取り、各回で細菌の数がどのように変化したか検査キットで確認するという独自の内容だ。

   同センター担当者によると、「除菌に公的な基準がない以上、テスト条件も公的なものはなく、あくまで結果は参考で、条件によって異なる可能性もあります」。そのうえで結果は、3回すべてで「アルコール入りの除菌ウエットティッシュ」の除菌効果が最も高かった。ただし、どの商品も1回では細菌をすべて拭き取ることはできず、3回目の時点で大部分を除去できていた。

「除菌効果は商品に含まれるアルコールなどの効果だけでなく、繰り返し拭くという行為が大きく影響していると推測できます」

   それなら、水でぬらしただけのティッシュで拭いても効果が期待できそうな気もする。しかし日衛連に尋ねると、「水拭きだけでは、例えば菌がテーブルの真ん中から隅に寄せられ、検出されにくくなっただけの可能性もあります」と、その除菌効果には疑問を呈した。

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