経営再建に向けた道筋が不透明さを増し、事業継続が危ぶまれている東芝。そんな逆風の中、東芝の液晶テレビ「REGZA(レグザ)」シリーズの販売が好評だ。
販売店によると、購入者の中には、苦境に立たされた東芝を「応援したい」という思いから購買を決める「応援消費」が少なくないという。
「映像事業」の赤字膨らむ
「レグザ」は2006年から販売を開始し、16年に「10周年」を迎えた長寿ブランド。「レグザ」の代名詞と言える、地上デジタル放送を外付けハードディスクに一時保存できる「タイムシフトマシン」機能や、映像の超解像技術などが支持され、根強いファンも多い。
そんな「レグザ」だが、東芝本体と同様、厳しい状況が続いている。
テレビ分野を含んだ東芝の「映像事業」は、16年上期の営業損益が105億円の赤字。さらに海外拠点の整理関連費用として100億円を計上するなど、17年3月期の通期予想では240億円まで赤字が膨らむ見通しだ。