ウサギのキャラクター「ミッフィー」の生みの親の絵本作家・グラフィックデザイナーのディック・ブルーナ氏が2017年2月16日(現地時間)、故郷であるオランダのユトレヒトで亡くなった。ミッフィーのオフィシャルサイトが17日、発表した。89歳だった。
ブルーナ氏は1927年生まれで、デザイナーとして活躍した後、53年に絵本作家としてデビュー。60年のキャリアの中で、124冊の絵本を手掛けた。55年に発表したミッフィー(原題ナインチェ・プラウス)シリーズは、現在では50か国語以上に翻訳され、世界中で8500万部以上発行されている。2015年にはミッフィー誕生60周年が記念され、展覧会も開かれた。
「今もミッフィーを愛しています」
ミッフィーは、日本では1964年に「ちいさなうさこちゃん」として翻訳、出版され、子供たちから人気を集め、これまでに5000万部以上が発行された。
日本との関わりも深く、東日本大震災の際には、励ましのメッセージを添え、大粒の涙を両目から流すミッフィーのイラストを日本に送っていた。
ブルーナ氏の公式サイト、フェイスブック、ツイッターなどは2月18日昼現在、涙を流すミッフィーの画像がトップになっている。
英語版公式フェイスブックページの死去の報告は、1000件以上シェアされている。世代を超えて愛されるミッフィーへの感謝と、悲しみのコメントが、
「ミッフィーを連れてきてくれてありがとう。彼の魂が安らかに眠れますように」
「何年もミッフィーのことを愛しているし、今では私の子供たちもミッフィーのファン。とても影響力のある画家でした」
「私が生まれた時、初めて母からもらったものがミッフィーだった。ベッドの中にも連れて行って、朝起きると最初に目にするのがミッフィーでした。今もミッフィーを愛しています」
などと寄せられている。