スタッフ募集に対し、応募倍率が約50倍になることも
アクティング・エージェント・サービスの担当者は、友人がいない若者も多い背景には、一人っ子が増えたり、携帯電話が普及したりしたことなどもあるとしたうえで、次のように話した。
「友人関係が面倒臭いという人も多いようですが、友人が少ないとは思われたくないという心理があると思います。SNS上で写真を載せて、『いいね』をもらいたいといった動機も聞いています。結婚式のほか、クリスマスやハロウィンなどのパーティーにも、友人役を呼ぶことが多くなっていますね。会社関係者役を依頼されることも多いですが、いないと結婚相手の両親が不安になるのではと考えるようです」
結婚式代理出席の仕事については、各代行サービスとも希望者は多いという。報酬をもらえたうえで、食事付きでお土産ももらえるとあって、「おいしい仕事」と思われているらしい。
ファミリーロマンスでは、スタッフを常時募集していて、月に100人ぐらいも応募や問い合わせが来るそうだ。また、アクティング・エージェント・サービスでも、スタッフ募集に対し、応募倍率が50倍ほどになることもあるという。両社とも、結婚式代理出席1回で6000円前後の報酬が支払われる。
ただ、必ずしも「おいしい」部分だけではないらしい。「短い時間で稼ぎは多くなく、事前の予習も大切になります。仕事ですから、緊張感を持ってやらなければなりません」(アクティング・エージェント・サービス)とのことだ。