ひどい頭痛の原因は「マスクで酸欠」 薬剤師とメーカーに確かめたら...

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   インフルエンザや花粉対策でマスクをつける頻度が高くなる季節だが、マスクが原因で酸欠、頭痛を引き起こした可能性を示したツイートに大きな反響があった。

   頭痛がひどいので薬を買いに行ったら、薬剤師に指摘されたのだと投稿者は説明した。マスクは通気性が肝心のはずだが、何が起こったのか。

  • 頭痛の原因は?(写真はイメージです)
    頭痛の原因は?(写真はイメージです)
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「マスクを外して屋外で深呼吸をして」と指示される

    ツイートは2017年2月7日。頭痛のため薬局へ薬を買いに行った投稿者が、薬剤師に「接客業か」「仕事中よくしゃべるか」「仕事中はずっとマスクをつけているか」と聞かれ、投稿者がいずれも「はい」と答えたところ「おそらく酸欠なのではないか」と言われた。その上で「マスクを外し、屋外で深呼吸をして、治らなかったらもう一度来てください」との指示を受けたという。

   投稿者は、指示どおりに生活を続けた結果「おかげさまで完全復活」したといい「おそらく暖房かけまくりの部屋でずっとしゃべっていたからだと思います」と当時を振り返った。一方で、「もちろん個人差はあるかとは思います」「必ずしもこれが全て正しいというわけではないので、そのときどきで適切な処置をお願いします」とも付け加えている。

   季節柄マスクを着ける時間が長くなる人は多いが、その状態でしゃべり続けると本当に酸欠になり、頭痛につながるのか。J-CASTヘルスケアが東京都内の薬局に勤める薬剤師に取材したところ、「聞いたことはないですね」と驚き、こう答えた。

「マスクは通気性が保たれています。例えばマスクをつけて全力疾走したら息切れしてクラクラする場合があるように、脳に酸素が行かなくなると頭痛のように感じるかもしれませんが......」

マスクメーカー「快適性に配慮している」

   都内の別の薬局でも、薬剤師は「市販のマスクで日常生活を送る分には、酸欠で頭痛まではいかないでしょう」と話した。一方、「あり得るとすれば、ゴムで耳の辺りが締め付けられた結果、頭が痛いと感じるかもしれません」と、酸欠以外の点の可能性を挙げた。

   東京都葛飾区にある「金町ふじ整骨院」のウェブサイトには、2014年12月8日付で「長時間のマスクも頭痛の原因になる」と書かれている。「側頭筋という筋肉に力が入ります。この筋肉への負担が頭痛の原因になるのです」といい「頭痛が出てるなという方は、(マスクを)外して大丈夫な時間は外してみてください」としている。

   「三次元マスク」シリーズで知られる医療用品メーカーの興和(本社・名古屋市)に取材すると、「微粒子を99%カットする『高機能性』とともに、長時間の着用でも息苦しさや締め付けが少ない『高快適性』にも配慮してマスク製品を開発しております。しっかりと密閉しつつ、口元はゆったりさせて呼吸しやすいような構造になっています」と答えた。「使用感には個人差がありますので、中には体調に影響が出るという人もいるかもしれません」とするものの、マスクで酸欠になり頭痛が起きたという話は「初めて聞きました」と話していた。

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