マスクメーカー「快適性に配慮している」
都内の別の薬局でも、薬剤師は「市販のマスクで日常生活を送る分には、酸欠で頭痛まではいかないでしょう」と話した。一方、「あり得るとすれば、ゴムで耳の辺りが締め付けられた結果、頭が痛いと感じるかもしれません」と、酸欠以外の点の可能性を挙げた。
東京都葛飾区にある「金町ふじ整骨院」のウェブサイトには、2014年12月8日付で「長時間のマスクも頭痛の原因になる」と書かれている。「側頭筋という筋肉に力が入ります。この筋肉への負担が頭痛の原因になるのです」といい「頭痛が出てるなという方は、(マスクを)外して大丈夫な時間は外してみてください」としている。
「三次元マスク」シリーズで知られる医療用品メーカーの興和(本社・名古屋市)に取材すると、「微粒子を99%カットする『高機能性』とともに、長時間の着用でも息苦しさや締め付けが少ない『高快適性』にも配慮してマスク製品を開発しております。しっかりと密閉しつつ、口元はゆったりさせて呼吸しやすいような構造になっています」と答えた。「使用感には個人差がありますので、中には体調に影響が出るという人もいるかもしれません」とするものの、マスクで酸欠になり頭痛が起きたという話は「初めて聞きました」と話していた。