服用しても大丈夫な解熱剤もある
厚労省は、インフルエンザ脳症への基本的な対処法を記した「インフルエンザ脳症ガイドライン改訂版」の中で、前述の3種類を与えることは「禁忌」と明記。小児科などでは、インフルエンザの子どもにこれらの解熱鎮痛剤を処方せず、成人でも原則として処方しないように指導されている。
では、解熱剤はすべて服用してはいけないのか。実は、問題はないことが確認されている薬もある。
それが、「アセトアミノフェン(アンヒバ坐剤、カロナールなど)」だ。「インフルエンザ脳症ガイドライン改訂版」でも、「解熱剤はアセトアミノフェン 10 mg/kg/回が使用できる」とされている。
とはいえ、素人が自己判断で解熱鎮痛剤を服用するのは危険。成分がわからない場合、診察を受けている病院の医師などに相談しよう。