金正男氏に「暗殺」報道 女工作員が「毒針」で殺害?

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   北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、正男(ジョンナム)氏(45)がマレーシアで殺害された模様だ、と韓国の聯合ニュースが2017年2月14日夜、韓国政府消息筋の話として伝えた。2月13日に暗殺されたとしている。

   韓国のケーブルテレビ局「テレビ朝鮮」は、身元不明の2人の女性工作員が、マレーシアの空港で「毒針」を使って殺害したと報じ、マレーシアの警察は北朝鮮当局が背景にあるとみていると伝えている。

  • 「暗殺」が伝えられた金正男氏(写真:AP/アフロ、2001年5月4日撮影)
    「暗殺」が伝えられた金正男氏(写真:AP/アフロ、2001年5月4日撮影)
  • 「暗殺」が伝えられた金正男氏(写真:AP/アフロ、2001年5月4日撮影)

2001年には日本で身柄拘束も

   正男氏は01年に偽造パスポートで日本に入国しようとして身柄を拘束され、後に国外退去処分を受けている。当時の日本当局の取り調べに対して「ディズニーランドに行きたかった」などと答えたと伝えられたことが話題になった。

   その後、正男氏はマカオなど国外で放浪生活を送り、東京新聞の五味洋治編集委員のインタビューに応じるなどしていた。

   金正日総書記の三男の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が権力を掌握して以降、正男氏は、(1)世襲反対(2)経済改革が必要(3)住民の生活を豊かにすることに重点を置いて欲しい、という3点を繰り返して訴えていたという。このため、正恩氏をめぐっては、北朝鮮政権による暗殺の危険が繰り返し取り沙汰されていた。

   北朝鮮では、正男氏と正恩氏の父親である金正日氏の誕生日の2月16日を「光明星節」という祝日として位置づけている。正恩氏は、正男氏の腹違いの弟にあたる。父親の誕生日を目前に、自らの正当性を示す狙いがあった可能性もある。

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