わが子の「コミュ力」心配な親たち 「1歳から友達づくり」必要なの?

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トラブルを起こしてもまずは怒らず「共感」を

   石川陽葵(ひまり)ちゃん(1歳6か月)は子育て支援センターに通っているが、同年代の子とおもちゃの取り合いになり、手を出して叩こうとすることも。親はどう対処すべきか。

坂上氏「1歳後半から2歳の初めは、物や場所をめぐるトラブルが一番よく起こる。『これは私の場所、私の物』というように、自分を作るために必要な作業をしている時期。友達作りの前段階として大事なプロセス。この年齢の子どもは仲良く遊びなさいと言っても難しい。親がトラブルを起こさず遊べるよう、子どもの人数分物を用意したり、接触しすぎないようにしたりと、環境面での配慮も考えて」
汐見氏「1歳半から2歳は本当にトラブルが多い。保育園でも噛みつきが一番多いのがこの年齢。先生方は困るが、子どもからしたら自分のテリトリーをまず作りたいし、そのテリトリーに勝手に入って来られたらガブッとやりたくなる。動物ですから。子どものテリトリーを大事に守ってほしい。噛みついたり暴力をふるったりしようとしたら介入すべきだが、やってしまった後に『ダメでしょ』と怒らないでほしい。子どもは悪いことをしたつもりは全くなく、自分を守っただけ。なのに親から攻撃されるとショックを受けたり、ムカッとしちゃうからなかなかおさまらなかったり。『やっちゃったね、本当はこうしたかったんだよね』『こうしちゃったから謝ろうか』などと言って、まずはその子に共感してほしい。子どもの気持ちを『わかるよ』と発してから、その後の言葉をつないでいってほしい。そうしないと同じことを繰り返す」
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