女優・清水富美加さん(22)の突然の出家引退騒動を受け、所属事務所であるレプロエンタテインメント(東京都)に注目が集まっている。
レプロといえば、女優・のんさん(23)が独立騒動前に「能年玲奈」として所属していた事務所だ。どちらとも真相は不明だが、最終的にのんさんは長年演技指導を受けてきた「生ゴミ先生」と呼ぶ女性に、清水さんは子供の頃から信仰してきた「幸福の科学」にある種の「救い」を求めたことは事実のようだ。
事務所側「適切な報酬を支払ってきた」
清水さんの出家の背景について、幸福の科学側は「奴隷的な契約形態」があったためだと主張している。具体的には、デビュー数年後に意に反して月給5万円の契約書にサインしなければならなかったこと、「干されてしまう恐怖」から水着DVDなど望まない仕事も受けざるを得なかったこと、などだ。
一方、レプロ側はこれに真っ向から反論している。教団側が会見を行った2017年2月12日、事務所側も顧問弁護士による会見を開き、「多く事実と違うところが含まれている」と主張した。
その中で、報酬問題については「仕事量や仕事内容に見合うような適切な報酬を支払ってきた」と説明。また、仕事内容についても「週に1度、少なくとも月に1度は本人とマネジャーが面談し、入っている仕事や今後の仕事について密にコミュニケーションを取りながらやっていた」とし、「会社の方が仕事を押し付けた事情は一切ない」との見解を示した。
双方の主張が食い違っているため真相は不明だが、「月給5万円」という話は、同じレプロに所属していたのんさんの独立騒動の最中にも取り沙汰されていた。「週刊文春」2015年5月7日・14日号が、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の撮影時、のんさんの月給が5万円だったと報じたのだ。のんさんは限界に達し、演技指導者の滝沢充子氏に助けを求めたという。
菊地亜美「私は毎日楽しく仕事してます」
「月給5万円問題」について、事務所側は当時の文春取材に「個人の給料についてはお答えできません」としていたが、その後、「週刊現代」2016年11月5日号に掲載されたノンフィクションライター田崎健太氏による取材記事中で、
「生活全ての面倒を見て、レッスン代、交通費などの関連費用も全部こちらで持った上で、さらに小遣いが5万円ということです」
とコメントしている。今回の清水さんをめぐる会見でも、事務所側は「寮や食費、交通費などを補助していた」という旨の説明をしたと報じられている。能年さんと清水さんは同様の給与形態だった可能性がある。
のんさんの件も清水さんの件も、両者の言い分が異なるため真相は分からない。ただ、2人の若手注目女優が相次いで同じ事務所と契約トラブルを起こしたことは、単なる偶然なのだろうか。
そうした中、同事務所所属のタレント・菊地亜美さん(26)は12日夜、
「私はレプロに所属して10年ちょいだけど、沢山お世話になってるし毎日楽しく仕事してますよ」「なんでこんな話になっちゃたんでしょうね。。」
とツイート。レプロ側に何らかの問題があるのではないかといぶかしむネット上の声を意識したかのように、事務所を擁護した。
レプロに所属している主な芸能人には、女優の新垣結衣さん(28)や長谷川京子さん(38)、モデルのマギーさん(24)らがいる。