従業員の負担には「人員増などで対応する」
ドン・キホーテが始めるこのサービスについて、ツイッターなどでは、「一人暮らしで風邪引いたら便利かもな」「うちの3km以内にドンキあるぞー」「すごい時代だな」などと歓迎する声が上がった。
一方で、ドン・キホーテで扱う食品、飲料などの商品から見て、送料750円は高すぎるとの声も出た。また、家電量販店も含めて宅配サービスの競争が激しくなっていることから、配達する人の身を案じる声が上がった。さらに、16年1月に違法残業の疑いで会社が書類送検されたことから、従業員の負担が過剰になるのではとの指摘もされている。
ドンキホーテホールディングスでは、「majica Premium Now」のサービスについて、「アマゾンのPrime Nowは意識しています」と取材に認めた。「配達先の利用者数が増えていると聞いていますので、それより価格や時間を押さえるサービスを始めました」と言う。
送料750円については、「コストぎりぎりに設定しており、他社と比べても高くないと思っています」とする。
配達は、宅配業者を使わず、自社スタッフが行う。その理由については、「店舗に常駐しないと58分以内に間に合わないですし、スタッフがお客さまの要望も聞けると判断したからです」と説明した。
さらに従業員の負担が増えないかについては、「書類送検のとき以来、全社的に労働時間管理体制などが改善されており、今回のサービスでも人員を増やすなどして対応することにしています」と言っている。