母親になりきり、なんとゲーム機を...。任天堂の新型機「Nintendo Switch」向けのゲーム「赤ちゃん」のプレイ動画がユーチューブにアップされ、その内容が賛否両論になっている。
Nintendo Switchは、2017年3月3日に発売が予定されており、据え置き用としても携帯用としても遊べるのが特徴だ。
画面には赤ちゃんの泣き顔
同じ日には、Switch用の28種類のソフトを集めた「1-2-Switch」が発売される予定で、それを前にした2月6日にソフトのプレイ動画が公開された。
赤ちゃんが寝ている姿が映され、泣き声が聞こえてくる。すると、赤いエプロンをした若い女性が、母親になりきった様子で、ゲーム機を両腕に抱えてあやし始めた...。
画面には、赤ちゃんの泣き顔が現れ、女性があやし続けると、やがてすやすやと眠りにつく。その後、ベビーベッドの上にゲーム機を置いてそっと離れると、また赤ちゃんの声が...という流れだ。
「赤ちゃん」のプレイ動画は、1分弱ほどになっている。任天堂の公式サイトでは、このゲームについて、「前代未聞のプレイスタイル!」「新感覚寝かしつけバトル!」などとPRしている。
これに対し、ネット掲示板などでは、動画の「新感覚」ぶりが怖いと驚きの声が上がった。「シュール過ぎ」「電車とか公園でやった日にはすごい勢いで拡散されるだろう」「やばいスイッチ入れちまったな」などと書き込まれ、動画の女性については、「赤ん坊が死んで病んじゃった母親に見える」といった声さえ出た。ゲームを発売することについては、「大丈夫か、ニンテンドー」「狙ってやってるのか」などと様々な意見が上がっている。
「個別のご意見にはお答えしていません」
「赤ちゃん」の動画は、2月9日夕現在で20万回ほども再生されており、低く評価する声の方が多くなっている。
また、「1-2-Switch」のほかのソフトでも、例えば、ゲーム機をひげそりに見立てて遊ぶ「ひげそり」のように、傍から見れば異様にも見えるゲームがあるとの声も出ていた。
もっとも、ネット上では、こうしたゲームを評価する声も多く見られる。「ある意味究極のリアルを追求してるなw」「これだけぶっとんだバカゲー出せるのは面白い」「まあ、キッズのおままごとには、ええんちゃうか?」といったものだ。また、任天堂のゲーム機「Wii」などには、赤ちゃんをあやす別の遊び方のゲームもあったため、今回の「赤ちゃん」はその進化系ではないかとの指摘もあった。
任天堂の広報グループでは9日、ネット上の声について「個別のご意見にはお答えしないことにしています」とJ-CASTニュースの取材に答えた。ただ、ゲームについては、「話題を取ることが目的ではなく、楽しんでもらえるように作りました」と説明した。3月3日の発売予定についても、現在のところ変更はないとしている。