「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)でレギュラーコメンテーターを務める玉川徹氏の「万引き」に関する発言がインターネット上で物議を醸している。
2017年2月9日の放送で、千葉市内にあるファミリーマート加盟店が行った万引き防止策を紹介。この時、玉川氏が条件付きで「万引きはコストだって考えるしかない」と指摘する場面があった。
防犯ゲートの導入を提案したところ...
各メディアの報道によると、このファミリーマートでは1月下旬、店内で不審な行動をとっていたという客の防犯カメラ画像を紙に印刷し、「万引き犯です」と書き添えて店内に張り出した。本社は不適切な行為だと判断し、2月7日に撤去させた。店側は「注意喚起のためだった」と説明しているという。
この件を受け、9日の番組ではどのようにして万引き被害から店を守るかの議論になった。そこで玉川氏は「日本の技術をもって何とかできないか」と切り出した。
玉川氏は購入済みの印として商品に貼られるテープが嫌いだといい、「いちいち、汚いし。『テープまで買ってませんよ』って言ったこともあるんだけれど」とぼやいたうえで、「全部の商品は無理だけど」としながら、本部は防犯タグに反応するゲートを導入すべきだと提案したのだ。
ただ、これについてリポーターの飯村真一氏が「コンビニ側には『イメージがよくない』『ものものしくしたくない』という思惑があるんです」と説明すると、玉川氏は、
「そんな思惑があるんだったら、もう万引きはコストだって考えるしかないな、じゃあ!」
と、やや強い口調で反論。その少し後にも「レンタルビデオ屋さんだってイメージがあるけど、(防犯ゲートを)導入してるじゃないですか。コンビニだってこれだけ被害があるなら許容されるんじゃないですかね?」と再び持論を繰り返した。
「それは万引きする側の発言」「真っ当な意見」
玉川氏の「万引きはコスト」発言は、一部で万引きを容認したものと受け取る人が現れ、ネット上で波紋を広げた。ツイッター等には
「出ました。玉川迷言」
「それは万引きする側の発言」
「万引き容認してどうする。コンビニ潰す気か」
「万引きはコストではなく犯罪でしょ」
といった声が視聴者からリアルタイムで続々と上がった。
ただ玉川氏の発言は、すべての万引きをコストとして捉えるべきだとしたのではなく、あくまで「イメージを気にして防犯ゲート等の導入を渋るならば」という条件付きのものだった。そのため文脈から考えれば、批判されるべき発言ではないとして、
「物々しいからゲートは嫌とかいうならそらコストじゃね?」
「万引きを防ぐつもりないなら万引きでの損失をコストにするしかないって言ってるんだろ?真っ当な意見じゃないのか?」
といった反論も出ていた。
翌10日の「モーニングショー」では、東京都台東区のメガネ販売店が万引きしたとする客の防犯カメラ画像を公式サイト上で公開していることを取り上げたが、司会の羽鳥慎一アナは「大前提として、万引きをした人が一番悪い」と繰り返し指摘。玉川氏もコメント時には「別に僕は万引き犯をかばうつもりなんか一切ない」と強調していた。