東京都の小池百合子知事は2017年2月10日の定例会見で、石原慎太郎元知事が豊洲新市場の問題について、小池氏との「サシ」での会談をメディアの前で行う意向を示していることについて、「別に私は直接の申し入れを受けていない」と述べ、申し入れがあり次第判断する考えを示した。
また、小池氏は石原氏について「急に元気になられたり急に弱気になられたり」「どういう波になるのかよく分かりません」と、皮肉たっぷりに論評した。
会談の時期は「こちらが判断すること」
豊洲市場の問題を審議する都議会の特別委員会は2月7日、石原氏を参考人として呼んで質疑を行うことを決め、石原氏は8日、記者団に招致に応じる意向を示した。石原氏はその中で、参考人招致とは別に小池氏と「サシ」で会談する希望を述べていた。
小池氏は10日の記者会見で、
「今、別に私は直接申し入れを受けていない。2月中とか先走って言っているが、それはこちらが判断すること」
「それから、急にここにきて動き出されて、何があったかよく存じません。色々、急に元気になられたり急に弱気になられたりというようなことがあるので、この後もどういう波になるのかよく分かりませんので、これは見極めたい」
と突き放した。
石原氏は豊洲問題について、しばらく沈黙を守っていたが、2月5日になって、4年ぶりにツイッターを更新し、
「世の中では今もなお、小池知事による豊洲問題に関する質問状に対し、私が具体的な回答をしていないということであるらしいが、それは間違いです。私は全ての質問に対し、ひとつひとつ記憶を遡りながら誠意をもって回答した」
などと主張していた。