韓国・釜山の日本総領事館前の路上に市民団体が従軍慰安婦をモチーフにした少女像(慰安婦像)を設置した問題で、一時帰国している長嶺安政駐韓大使、森本康敬釜山総領事の帰任はメドが立たない状況だ。
こういった状況を解説する米CNNのリポートで、慰安婦の数が「最大20万人」だと紹介され、日本側は「全く具体的裏付けのない数字」だとして反発している。
韓国メディアが大きく取り上げる
CNNのリポートは2017年2月6日付で、「なぜ少女像は外交問題を起こしたのか」と題して掲載された。慰安婦の数については
「学者たちは最大20万人の女性や少女が、第二次大戦中に韓国、中国、台湾、インドネシアで、日本軍によって性奴隷にさせられたと推定している」
と「20万人」の説を採用し、「南京大虐殺」については「1週間にわたる大量殺人、強姦、略奪で、30万人が殺されたと推定される」としながら「日本は事件の大きさと、中国側の死者数について争っている」とした。
同時に公開された現地リポートの動画でも、慰安婦の数を「20万人もいると推定されている」とし、インタビューに応じた元慰安婦の女性は14歳の時に
「一人が私の足、ひとりが腕をつかんでトラックの中に投げ込まれた」
などとして強制連行の末に慰安婦にされたと主張し、
「天皇がここに来て我々の前にひざまずき、何をしたかを反省し、何が起きたかを説明してほしい。彼らはおばあさんが全員死ぬのを待っている」
とした。このCNNの報道を韓国メディアは
「米CNN、慰安婦少女像に集中照明」(中央日報の日本語サイト)
などと大きく伝えている。