乃木坂46がCMでAKB48の代表曲のひとつ「ヘビーローテーション」(2010年)を歌い、にわかに注目を集めている。元々乃木坂46はAKB48の「公式ライバル」という触れ込みという「設定」でデビューしたこともあり、両グループの「芸風」もかなり違う。
そんな中での異例の取り組みで、ユーチューブ上の評価も賛否両論。発表会では記者から「自分たちの曲で、という思いはないんですか?」という声も飛んだ。
ユーチューブ再生回数は1億3000万回超
乃木坂46が出演しているCMは、紳士服チェーン「はるやま」の「フレッシャーズ応援フェア」。白石麻衣さん(24)の歌い出しで始まり、制服姿からスーツ姿に変身する内容だ。2017年2月2日から関東・東海地区以外で放送が始まり、ユーチューブにも動画が公開された。
「ヘビーローテーション」は、2010年のAKB48グループの「選抜総選挙」で1位を獲得した大島優子さん(28)がセンターポジションを務め、蜷川実花さんが監督する、露出度の高いミュージックビデオが話題になった。ユーチューブの再生回数は1億3000万回を超えている。
17年2月8日に都内で開かれた発表会では、メンバーが次々にCMでAKBの曲を披露することへの「驚き」を口にした。秋元真夏さん(23)は
「AKB48さんのヘビーローテーション、すごく人気曲で、それを私たちがCMで踊れるということに私たちもびっくりした」
と話し、松村沙友理さん(24)も「私もすごく驚いた」という。松村さんは、
「(乃木坂46には)あんまり飛び跳ねて元気いっぱい、みたいな曲がそんなにないので...。夏(に発売される曲)とかはありますけど、王道のアイドルソングは少ないのでは」
と、両グループ「芸風」の違いにも触れた。
生駒里奈さん(21)によると、振付の先生から
「いつも静か目な曲を踊る機会が多いから、もっと元気にハキハキ踊ってくださいね」
と指摘されたといい、
「やっぱり先生から見ても、私たちが曲に対して持つダンスのイメージがちょっと違うのかな、と思いました」
と、違いを実感していた。