WBC出場を辞退した大谷翔平の大リーグ行きプログラムは完全に崩れた。パ・リーグ開幕戦に間に合うかどうかも含め、先が見えなくなった...。
栗山監督も「開幕戦はムリだろうな」
大谷のWBC辞退が決まったのは2017年2月3日のことである。侍ジャパンの小久保監督と米アリゾナでキャンプ中の大谷が直接電話で話し合った結果だった。
この辞退の最終決定まで周到な経過をたどったようだ。いきなり辞退となった場合の騒ぎは大変なものだったろうが、まず「投手として無理」と日本ハムが明らかにし、その後で「打者としても無理」とした。ワンクッション置くことで、ファンは「辞退だろうな」と予測していたから、最終決定は「やっぱり」となる。
二刀流をうまく使い分けたと思われる。それだけ大谷の存在が大きかったといっていい。
心配なのは右足首の状態である。投げるときも打つときも重要な部分で、思い切って練習できない。
「(昨秋に痛めてから)状態が上がると思っていたがダメだった」
大谷本人も、予想外に悪かった、と驚いているのではないか。春のキャンプでの調整遅れは公式戦に響く。
日本ハムの栗山監督も意外な結果に困っている。
「開幕戦(3月31日)は無理だろうな」