自撮り・画像加工アプリ「SNOW」(スノー)の「復元アプリ」を作った男性が、にわかに脚光を浴びている。
動物の耳や鼻をつけ、目を大きくした「かわいい」自撮り写真で、若い男女の熱狂的な支持を集めるSNOW。男性が開発したのは、その画像加工を元に戻してしまうアプリだ。一体、何の目的で開発したのか。
復元すると...大きな目が「細長く」なった
SNOWは15年10月にリリース。自撮りの流行も手伝い、ユーザー数が急増した。運営するCAMP MOBILE Corporationは16年5月、全世界で2200万ダウンロードを記録したと発表している。動物の耳や鼻がついた、あの特徴的な自撮り写真は日本でもおなじみだ。
一方、そうした自撮り写真について、「実物と違う」と感じる人もネットに多い。今回復元アプリを開発した男性も、そんな一人だ。
「『幻想に依存するな』という意を込めて投稿しました」
J-CASTニュースの取材に応じた男性は17年2月7日、開発の意図をこう説明した。東京理科大に通う22歳。
自撮りをする女性、そして自撮り写真を「あたかも自分本来の姿であるかのように錯覚・誤認する方」が増えたと感じていた。絵を描くのは得意、さらに卒業を控え「暇だった」こともあり、復元アプリの開発を思い立った。
復元アプリは公式発表されていない(2月7日現在)。アプリクリエイターでも、プログラミング好きでもなかった男性は、苦労しながら開発を進める。
そして2月1日、完成したアプリをツイッターでお披露目した。「snow写真を元に戻すアプリを作ったぞ。よっしゃ~これで大儲けだ。震えて眠れ豚ども」とツイートし、アプリで復元した女性の顔写真を、復元前の写真と合わせて投稿したのだ。
SNOWで加工された大きな目は細長くなり、肌の色は白から黄土色に近づいた。まるで化粧後の顔と前の顔を比較するような生々しさがある。