東京新聞・長谷川氏が自社に猛反論 処分するなら「北朝鮮状態」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   東京MXが放送したテレビ番組「ニュース女子」の問題で、番組の司会を務めている東京新聞(中日新聞東京本社)論説副主幹の長谷川幸洋氏が、所属する東京新聞の対応に異論を唱えた。

   東京新聞は紙面で、長谷川氏の番組出演について「重く受け止め、対処します」と表明している。長谷川氏は、「対処」を「処分」に近いニュアンスだと受け止めたという。東京新聞の論調と自らの発言内容が異なっていても「何の問題もない」とし、番組出演を理由に仮に処分が行われたとすれば「言論の自由に対する侵害」だと非難した。こういった処分がまかり通れば「北朝鮮状態」になり、東京新聞に限らず新聞記者が「ヒラメ状態で会社におもねる」ようになることが「一番心配」だと述べた。

  • 東京新聞の2月2日付朝刊1面に掲載された記事。「『ニュース女子』問題 深く反省」と題して、長谷川氏の番組出演を「重く受け止め、対処します」としていた
    東京新聞の2月2日付朝刊1面に掲載された記事。「『ニュース女子』問題 深く反省」と題して、長谷川氏の番組出演を「重く受け止め、対処します」としていた
  • 東京新聞の2月2日付朝刊1面に掲載された記事。「『ニュース女子』問題 深く反省」と題して、長谷川氏の番組出演を「重く受け止め、対処します」としていた

「ニュース女子」問題で、「私自身も違います、東京新聞の主張とは」

   長谷川氏は2月6日に放送されたラジオ番組「ザ・ボイス そこまで言うか!」(ニッポン放送)の中で、2日付朝刊の東京新聞記事を読んだとき「びっくり」し、「ニュース女子と東京新聞は『はっきり言って何の関係もない』のに、なんで『深く反省』するのか」という感想を持ったという。東京新聞記事の「対処します」という言葉には

「普通に考えれば、不始末を起こしたので処分しますというような、ニュアンスの言葉」

だと受け止めたという。

   長谷川氏は、番組の内容と東京新聞の論調は異なることを指摘しながら、「私自身も違います、東京新聞の主張とは」と明言。そのうえで、

「でもね、違うって言うことで、それが理由に、私に対して処分をするということは、これははっきり申し上げて、言論の自由に対する侵害だと、私は思いますね」

と続けた。東京新聞の社説や長谷川氏の社内外での発言が違っていたとしても「何の問題もない」し、そのことを保証することが「言論の自由を守るということ」だとした。

   東京新聞の「重く受け止め、対処します」という方針を、長谷川氏を「とんでもない問題」だと批判し、「対処」が行われた場合は東京新聞記者の委縮が進むとの見方を示した。

「これから東京新聞の記者たちは、外で自由な発言できなくなっちゃう。東京新聞の報道姿勢なものに沿ったことしか言えなくなっちゃう。はっきり言って北朝鮮状態になっちゃうということなんですよ。どこを割っても同じ、ということになりかねない」
姉妹サイト