欧米で相次ぐトランプ批判の表紙
シュピーゲルのクラウス・ブリンクバウマー編集長は論説で、「トランプ氏はトップからのクーデターを意図し、狭量な民主主義を創りだそうとしている」と表紙掲載の意図を説明している。同氏はドイツの通信社DPAに、「この表紙は、アメリカの大統領が、1886年以来、移民や難民を民主主義と自由とともに、アメリカに迎え続けるシンボルを斬首したことを表現している」と話している。
シュピーゲルほど過激ではないが、欧米のメディアはトランプ大統領の強権的な手法に反発し、就任直後から一斉に批判的な表紙を掲載している。
ニューヨークで発行される高級週刊誌「ニューヨーカー」は最近号で、自由の女神が持つトーチの火が消えようとしているところを表紙にした。イギリスの経済週刊誌「エコノミスト」はトランプ氏を、火焔瓶を投げつけようとする暴徒として描き、「ホワイトハウスに侵入する暴徒」という説明をつけている。