風邪対策に「亜鉛」試してみた サプリにのど飴、効果のほどは?

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   めったに風邪をひかない次女が風邪で学校を3日も欠席。そして夫と私もうつされてしまいました。いつもの私なら喉の痛みを感じた時点でサプリを飲むなどの対応をするのですが、甘くみて悪化させてしまったのです。

   ひきはじめのころ、「次女に風邪をうつされた」とぼやく私に、ママ友の一人が「風邪にはビタミンCとともに、Zinc(亜鉛)をとるのがいいんだよ」と教えてくれました。なんでも元看護師である彼女の義理の母(米国人)のお勧めだそう。それは初耳です。

  • 右の製品はラムネのようなタイプで飲みやすい
    右の製品はラムネのようなタイプで飲みやすい
  • 亜鉛入りのど飴
    亜鉛入りのど飴
  • 右の製品はラムネのようなタイプで飲みやすい
  • 亜鉛入りのど飴

牛肉やナッツ、牛乳に含まれるミネラル

   確かに私が頻繁に利用するオーガニック系スーパーマーケットの風邪サプリ専用コーナーには、よく見てみると亜鉛のサプリが置いてありますし、ドラッグストアのビタミンコーナーにも子ども用のビタミンCサプリとして「亜鉛&エキナシア入りビタミンCグミ」なるものが売られています。

   亜鉛は人間にとって大事なミネラル分の一つ。牛肉やナッツ、豆類や牛乳などの食べ物からとることができる、身近な栄養素です。

   私自身がサプリについて知りたい時や、看護師の友人もよく利用するという健康サイト「WebMD」によると、亜鉛が風邪にいいとされる理由は、人間のもつ免疫力に直接働きかけて、その力を強化するため、風邪に対する免疫力を上げるためです。「WebMD」には、風邪のひきはじめに亜鉛を摂取すると風邪をひく期間が短くなる、という研究結果もでていますが、亜鉛がどれほど風邪に効果があるのか、評価はわかれています。

   それでも、健康系スーパーのサプリコーナーに亜鉛のサプリやのど飴が並んでいるのを見ると、米国ではいまだに風邪に対する効果があるサプリとみられているのでしょうね。

不足しても過剰でも味覚に悪影響の恐れ

   我が家で亜鉛といえば、以前、夫が酷い口内炎を発症したときに飲んでいました。

   また、武田薬品工業の「タケダ健康サイト」を見ると、亜鉛が不足すると味覚障害の原因になります。それを防ぐため亜鉛サプリを摂取する手はありますが、逆にとりすぎて味覚がおかしくなるという副作用も報告されています。私が愛読している米消費者団体の有力月刊誌「Consumer Reports」は、「亜鉛をとるべきではない理由」のひとつに亜鉛の副作用を挙げ、「舌に変な味が残る」と報じています。

   個人的には、風邪のひきはじめの数日であれば、用法を守って亜鉛のサプリを試して問題ないと考えます。「亜鉛&エキナシア入りビタミンCグミ」を買って帰り、次女と私、夫が飲みました。亜鉛入りなので苦味があるのではないか、それを娘がいやがって飲まないのではないかと心配しましたが、味は普通のグミと変わりませんでしたし、娘も食べやすいといっていました。またその後も、味覚がおかしくなったと感じるような問題はありませんでした。

   風邪で学校の行事を休むわけにはいかない長女にも、予防として飲ませました。長女が家族で一人だけ風邪をひかずにすんだのは、このサプリを飲んで早期予防を心がけたからかもしれません。ただ、やはり健康な子どもに過度のサプリを与えるのは抵抗があるので、ひきはじめだけの摂取で十分かなと思っています。


●筆者プロフィル

北雨利香。南カリフォルニア在住。2児の母。40歳をこえた途端に、定期健康診断で毎回のようにひっかかり、医者にサプリを飲むよう指導される。興味のあることは美容、健康、子供の教育、米国プロスポーツ、ハリウッドゴシップ、トランプ大統領の政策。

姉妹サイト