2016年実質賃金、5年ぶり増加 賃金の伸びと物価下落が影響

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   厚生労働省は2017年2月6日、16年の毎月勤労統計調査(速報)を発表した。それによると、物価の変化による影響を差し引いた実質賃金指数(2010年=100)は前年を0.7%上回り、5年ぶりに増加した。

   名目賃金にあたる現金給与総額は0.1%増加し、54万4823円だった。基本給にあたる所定内給与は24万487円で、前年同月比で0.5%増加した。それに対して、残業や休日労働に対して支払われる所定外給与は1.9%減少し2万9円、ボーナスなどの「特別給与」は0.1%減少し、28万4327円だった。

   消費者物価指数(CPI)4年ぶりのマイナスとなったことも、実質賃金を押し上げる要因になった。

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