ポプラ社「気づいた子に楽しんでもらうための工夫」
これに加え、「キケゾウ」「ブタまる」「ヒョウタ」「ゲターズ・いぬだ」「太木かずこ」「しまった・ちゅうへい」「Dr.けんコパ」など、「笑点」出演者や人気占い師のパロディーキャラも登場する。
また、モノの名前も「アーセーコーセーけしょうひん」「いっぱいかおうけしょうひん」「ジマンシー」「カバルンクライン」と実在の社名やブランド名がモチーフになっている。
こうした内容から、ネット上でも
「とにかくおもしろい」
「躊躇なく時事ネタぶっ込むところがいい」
とツイッターなどで話題を集め、子どもだけでなく大人も楽しんでいるらしい。
かいけつゾロリシリーズの作者・原ゆたかさんは今回に限らず、これまでも時事ネタを取り入れてきた。たとえば、14年8月発売の『かいけつゾロリの大まじんをさがせ!!』には「わたしにスタッフさいのうはあります」と主張するカタツムリや、作曲マシーンで大儲けして「くさむらおうち」に暮らしたいと語るキリギリスが登場する。
最新刊でトランプ大統領などのパロディーを挿入した意図は何かをポプラ社に取材すると、
「今年30周年を迎えた児童書シリーズ『かいけつゾロリ』はスピード感のある物語に加え、おやじギャグやなぞなぞ、迷路や間違い探し、隠れキャラなど、読者の子どもたちが『何度読んでも楽しめる』ための仕掛けがすみずみまでたくさんでてきます。パロディーも気づいた子に楽しんでもらうための工夫のひとつです。最新刊だけでなく、これまでも多くの巻で盛り込まれています。気になった方は『かいけつゾロリ』シリーズを手にとってみていただければと考えております」
との答えが返ってきた。