絆創膏メーカー「大事なのは密着させること」
このような貼り方について、絆創膏を含むヘルスケア商品や医療機器を製造販売する森下仁丹(本社・大阪市)に見解を取材したところ、広報担当者は「発想として面白いなと思います」としてこう話す。
「絆創膏を貼る際に大事なのは、肌に密着させ、それを保つことです。そうでないと雑菌やほこり、砂などが患部に侵入してしまいますので、関節を曲げても隙間ができづらく、密着が保たれるのは良いことですね」
慣れるまで少々コツが要り、「試しに消毒したハサミで切り、指に貼ってみましたが、気を付けないと若干ヨレます」と話した。また、衛生面には注意を払う必要があるという。
「絆創膏製品は滅菌包装された状態で出荷されていますが、ハサミに付着している雑菌が支持体(テープ部分)にうつってしまう可能性があります。必ずハサミはアルコール消毒などで雑菌を取り払ってから切るようにしてください」
森下仁丹には、絆創膏製品に対して使用者から「はがれづらいようにしてほしい」といった意見も届くといい、角を丸く加工した製品などが生まれてきたという。今回のツイートのように「はじめからテープが4つに分かれているものが欲しい」といった声はないかと尋ねたが、「ちょっと当社には届いていないですね」との答えだった。
ただ、担当者は「ツイッター上で有用だと話題ですし、アイデアは日常の中から生まれる場合が多いです。検証も必要ですが、こうした絆創膏の貼り方について市場の声を集めることになるかもしれません」と話していた。