入所需要に保育園新設が追いつかない
横浜市の担当者は保留児童数が増え続ける理由をこう説明する。
「認可施設の利用申請者数が、保育施設の新設数をはるかに上回るスピードで増えています。もちろん、多くのお子さまに入所していただけるよう、マンション建設が多い地域で集中的に保育施設を新設したり、定員を増やしたりしてはいますが...」
実際、保育施設の新設により、横浜市は毎年1000人から2000人の申請者を吸収している。一方、申請者は半月ごとにおよそ4000人のペースで増えており、需要増に供給が追いついていない。市は今後も、港北区、神奈川区、鶴見区の北部3区を中心に申請者が増え続ける、とみる。
こうした事情は、待機児童数がひとけた台で推移していることだけを見ても分からない。
認可保育園に入れたい親の実感からすれば、待機児童と保留児童の「区別」はあまり意味がなく、冒頭のツイッター投稿者やそれに賛同する人が多いとみられる。
市民から「待機と保留の区別がわかりにくい」という声は寄せられていないのかと質問すると、市の担当者は「それはあまり聞きませんね」と答えていた。