生後4か月ころには新たな危険が
また、深井氏は「使いはじめは取扱説明書を読み、事前に練習をするなど、とても注意して使用していますが、使い慣れてきたころからリスクが高まる」と、次のような注意点を指摘する。
「生後4か月以降、赤ちゃんのバランスがしっかりとれてくると、抱っこも簡単にできるようになってきます。ちょうどこのくらいに時期から赤ちゃんの動きが活発になり、落下リスクが増えます」
アンケートで寄せられた体験談にも、「月齢が上がるにつれ、外に出たくなって体を反らそうとするので落ちそうに感じる」といった回答があり、赤ちゃん自身の動きが危険につながってくる。こうした動きをし始める時期が、抱っこひもを使い慣れてくる時期と重なるため、「落下リスクの意識を高めてもらうことが最重要であると考えます」と深井氏は話している。
なおアンケートでは、「落下」に続いて多いヒヤリハット体験として「手足の強い圧迫」が17.8%(134人)を占め、こんな体験談が届いていた。
「使い方が不慣れだったのか位置がうまく定まらず、子どもの足が圧迫された」
「足が通常と別の場所から出ていたため、気づくまで赤ちゃんの足が圧迫された」