浜渦氏「都知事選中に電話があったが出なかった」
浜渦氏は2日の番組の中で、都知事選で「選挙参謀として小池氏を支援した」という噂について、
「手伝っていない。選挙中に電話があったが出なかった」
と述べた。小池氏はこの発言を念頭に、3日の記者会見で、
「まあ、非常に自由にお話されていたように聞いているが、ご自分に非常に都合のいいように解釈をされていたことも、私の方から言わせていただくと、言えるのではないか。『選挙を手伝って』などということを一度も私はお願いしたことはないが、選対がどうのこうのと言っていて、今、そういうチェックもしているところ」
と露骨に不快感を示した。
小池氏はその上で、自身が1993年7月の衆院選で、参院議員からくら替えする形で旧兵庫2区から日本新党公認で出馬した際のエピソードを唐突に暴露し、
「思い出すのは参議院時代に私の部屋に来て『兵庫県からは衆議院の選挙は出ないでね』とおっしゃりに来られました。大体、そう言われると出たくなる方なので、私は出馬したということ。何ら選挙のことで、私自身がお願いしたことはない。それをあたかも頼まれたかのようにおっしゃているのは、それは浜渦流だと思っている」
と、重ねて浜渦氏の発言に反論した。
浜渦氏は、古くは国会議員時代の石原氏の秘書を務めており、石原氏の都知事転身後は特別秘書や副知事として石原氏を支えてきた。小池氏の父親は、石原氏の政治団体「日本の新しい世代の会」の支援を受けて1969年の衆院選で旧兵庫2区から出馬し、落選した経緯がある。小池氏の発言の背景には、こういった「積年の因縁」があるとみられる。
小池氏は、浜渦氏の今後の発言についても、
「いずれにしてもキーマンでいらっしゃいましょう。どんどん発言されればよろしいのではないでしょうか。違う部分については、私も色んな形で違うということは言っていくことになると思う」
と突き放していた。