無言のまま小刀のようなもので切る
書店の証明写真機に防犯カメラを付けた日本オート・フォートの名古屋支店は、犯行状況について、高齢の犯人がわずか数秒間で、カーテンを小刀のようなものでレールのそばから切っていたと取材に明かした。その間、男は無言だったという。
この書店では、数回被害に遭っていることから防犯カメラを付けたそうだ。日本オート・フォートの証明写真機では、岐阜県内で2年前から20~25件の被害があったとし、「動機はまったく分からず、捜査を待つしかないと思っています」と話した。
証明写真機「Ki-Re-i」を設置しているDNPフォトイメージングジャパンでは、岐阜県内で2年前から50件ほど被害に遭っていると取材に答えた。定期的なメンテナンス中に被害を見つけるたびに、新しくカーテンを付け替えていたという。
「カーテンがないと、人通りが多いところでは、利用者が外から丸見えになってしまいます。屋外設置の写真機なら、天気のいい日は、外光が入って顔がとんだような写りになる恐れもあります。ビジネスの支障になりますので、困っていました」
カーテンは、光を通さないように遮光処理がされ、火事にならないよう防炎加工になっていたが、犯行の動機については、思い当たるところがないとしている。