インフルエンザが全国で警報レベル 「定点」患者報告数、最多の都道府県は...

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   インフルエンザの猛威がとまらない。厚生労働省は2017年2月3日、インフルエンザの全国の患者報告数が1か所あたり39.41人となり、「警報レベル」の30人を今季初めて超えたと発表した。

   冬休みから学校が再開した年明け以降、子どもを中心に感染が拡大している。学級閉鎖や病院などでの集団感染も相次いでいる。流行のピークはまだ先のようだ。

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高熱劇症型のA香港型が猛威

   発表によると、2017年第4週(1月23日~29日)の定点当たり患者報告数は39.41人となり、前週の報告数28.66人よりも増加し、全47都道府県で前週を上回っている。

   都道府県別では宮崎県(59.08人)がトップで、続いて福岡県(55.10人)、愛知県(54.68人)、埼玉県(51.68人)、千葉県(51.40人)、山口県(51.40人)、大分県(51.12人)、神奈川県(49.49人)、静岡県(47.40人)、三重県(45.58人)、福井県(43.56人)、岡山県(42.29人)、佐賀県(41.92人)、宮城県(41.84人)、長野県(41.07人)、石川県(41.02人)、徳島県(40.54人)、熊本県(40.51人)、高知県(39.94人)、大阪府(39.80人)の順となっている。

   定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に受診した患者数を推計すると約201万人となり、前週よりも約40万人増加した。年齢別では、5~9歳が約35万人、10~14歳が約32万人と子どもに多い。0~4歳、15~19歳がそれぞれ約20万人、40代が約19万人、30代が約18万人、70歳以上が約16万人、20代、50代がそれぞれ約15万人、60代が約12万人となっている。また、流行が始まった2016年秋以降これまでの累積の推計患者数は約748万人となった。

   インフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間ではAH3亜型の検出割合が最も多く、次いでB型、AH1pdm09の順であった。AH3亜型はA香港型(通称香港風邪)とも呼ばれ、38度以上の高熱が急激に出るのが特徴だ。体の節々の痛みや全身の倦怠感と悪寒、頭痛、激しいせきやくしゃみに襲われる。

   予防や重症化を防ぐにはワクチン接種が有効とされる。また、厚生労働省では、マスクによる飛沫感染防止、手洗いとうがいの徹底、室内の湿度の保持、人ごみへの外出をさけるなどを呼びかけている。

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