橋下徹・前大阪市長が、月刊誌「新潮45」の記事で名誉を傷つけられたとして、出版元の新潮社と記事の筆者に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は2017年2月1日付の決定で、橋下氏の上告を退けた。新聞各紙(ネット版)が2日、報じた。
問題とされていたのは、「新潮45」11年11月号に、精神科医でノンフィクション作家の野田正彰氏が「大阪府知事は『病気』である」と題して寄稿した記事だ。15年9月の1審・大阪地裁では新潮社と野田氏に110万円の支払いを命じたが、2審・大阪高裁は請求を棄却していた。