EXILEなど数多くの人気グループを抱えるプロダクション「LDH」(東京都目黒区)の企業ロゴが、東京メトロの路線アイコンに似ている、と話題だ。
白い丸をカラフルな丸枠が囲うデザインは、どことなく既視感がある。LDHは、そして東京メトロは、双方が似ていることに気づいているだろうか。
「本質的に言いたいことを伝えるデザイン」
LDHが新しい企業ロゴを発表したのは、17年1月1日。この日、同社は「LDH JAPAN」に社名を変更するなど、大規模な組織改編を行っている。ロゴは、それに合わせて作られた。
制作を手がけたのは、セブンカフェ、ユニクロといった企業ロゴでおなじみのアート・ディレクター、佐藤可士和さん。LDHの社長を16年10月に退いていたHIROさんから、熱烈なラブコールを受けていた。
LDHの発行する月刊誌「月刊 EXILE」の17年2月号(16年12月27日発売)で、佐藤さんはこう振り返る。
「(同社の企業理念である)『Love, Dream, Happiness』を伝え、みんなで一緒に繋がっていきたいということを(HIROさんが)おっしゃっていた」
「LDH」と真ん中に書かれた白い丸をカラフルな丸枠が囲む。組織改編で生まれた世界各国の拠点や事業別に、これが15個並ぶ。「Love, Dream, Happiness」の企業理念を最大限に表現するべく、シンプルなデザインに落ち着かせた。
デザインのコンセプトについて、佐藤さんは
「強烈にシンプルな、ある意味これ以上削ぎ落とせないくらい、本質的に言いたいことを伝えるデザインになっています」
と説明していた。