第2子を出産したばかりのタレント・福田萌さん(31)が、ブログで「肉まん」のような「副乳」があると明かした。
副乳とは2つの乳房以外にある乳腺組織だ。大きさは人によってさまざまで、「乳房」として膨らむ場合もある。女性だけでなく男性でもある人がおり、コンプレックスに感じる人もいるようだ。
男性の1.5%、女性の5%が持っている
福田さんと夫であるオリエンタルラジオ・中田敦彦さんとの間に長男が誕生したのは2017年1月23日。その後、29日に更新したブログで、出産前後で副乳の痛みに悩まされていると明かしている。
「私は副乳があるため、副乳も肉まんのようにパンパンになり、熱もあって、痛すぎて、痛すぎて、テンション下がりました」
著名人では過去にタレントの熊田曜子さんと歌手のhitomiさんが、それぞれテレビ番組とブログで副乳があることを告白している。ところで、副乳とはどんなものなのだろうか。
日本形成外科学会のウェブサイト「副乳」によると、次のように解説しており、副乳のある人は結構多いのだ(要約抜粋)。
「人間の乳房は左右に一つずつあるのがふつうです。生まれつき乳房の数が多いのを多乳房症といい、過剰な乳房を副乳といいます。男性の1.5%、女性の5%にみられます。大きさはさまざまで、黒子(ほくろ)と区別できないものから、年齢とともに乳腺組織が発育して、乳房として大きく膨らんでくるものもあります。生理と関連して、しこりが大きくなったり、痛みがでてくることもあります」
「まれに副乳から悪性腫瘍ができることがあります。目立って気になったり、症状があるときは治療の対象になります。治療法としては、手術で副乳組織を取り除くことになります。通常、局所麻酔下に1時間以内に行うことができます」
胸をさらけ出す男性の方が恥ずかしい
それほど心配することはなさそうだが、外見上、胸をさらけ出す男性の方がコンプレックスを持つ人が多いようだ。Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」には2012年5月14日、男子中学生というユーザーがこんな悩みを訴えた。
「副乳が胸部の下辺りに1つあって、計3つ乳首があります。副乳があるのが嫌です。副乳は自然になくなりますか」
これに対して、「乳首が4つある」という男性ユーザーがこう回答した。
「彼女ができた時に毎回ネタにしていました」
また、乳房の形をした副乳が両脇の前部にあるという別の男性ユーザーもこうアドバイスしている。
「どうしても気になるなら、手術で消すしかないんじゃないですかね」
掲示板サイト「発言小町」には2007年2月21日、生まれたばかりの息子に乳頭が3つあったという女性ユーザーがこう投稿した。
「これが原因で虐められたりしないか、皆と違うし。男の子だし......。色々考えてしまうんです。息子はどう思うんだろう」
これに対しては次のように同情する声があった。
「男の子だと、上半身裸になることが多いから、気になるのかな」
「手術するかどうかは、その三つ目の乳首の目立ち具合によりますね。残りの乳首と同じくらいのサイズなのでしょうか?」
「私の夫には生まれつき4つの乳首があります」
しかし、家族や知人の男性に副乳があるというユーザーたちが次々とこんな回答を寄せていた。
「私の夫にも生まれつき4つの乳首があります。『いっぱい乳首あるんだよねー』と言われるまで全く気がつかなかったです。『これだよ』と言われてもほんとに小さなあざかホクロ程度で、よく見ないとわからないです」
「中学の時に副乳を持っている男の子がいました。プールの時に『あ、胸が計4個ある』って思いました。結構わかりやすいものでしたので皆気づいていたかと思いますが、だれもそんなこと言い出しませんでしたし、あったから別にどうってこともありませんでした」
「うちの主人にもありますよ。3つめの乳首(副乳)。交際中に嬉しそうに見せてくれました(笑)。主人は今34歳ですが、まったく目立ちません。私も、このトピ(トピック)を見るまで、忘れていました」
周囲の目としては、あまり気にする人はいないようだ。