プロ野球・日本ハムファイターズの大谷翔平選手(22)が、2017年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で投手としての出場を辞退した。16年10月の日本シリーズで痛めた右足首の状態が思わしくないためだという。
WBCの開幕まで約1か月に迫った状況での、衝撃的な一報。世界の舞台で活躍する「二刀流」の姿に期待していた野球ファンから落胆の声が相次ぐなか、一部のネットユーザーの間では、大谷選手が出演した「ある動画」に注目が集まっている。
日本シリーズで痛めたけがが完治せず
大谷選手は17年2月1日(日本時間)、日本ハムの春季キャンプで訪れている米アリゾナ州で会見を開き、今回のWBCでは投手として出場しないことを明らかにした。「野手も辞退へ」と報じているメディアもあるが、2日夜時点では、野手として出場するかは未定だ。
WBCでの投球を断念した理由については、16年10月26日の日本シリーズ第4戦の走塁中に痛めた右足首のけがが完治せず、現在も痛みが続いているためだと説明。実際、今回の春季キャンプでも大谷選手は別メニューでの調整を続けていて、マウンドには立っていないという。
そんな大谷選手の「右足首のけが」をめぐり、いまインターネット上で1本の動画が注目を集めている。
それは、米大リーグのダルビッシュ有選手が17年1月2日にインスタグラムに投稿した30秒ほどの短い動画だ。両手にグローブをはめた大谷選手が、キックボクシングのようなトレーニングをおこなう様子がおさめられている。
動画の中で大谷選手は、左足を軸足にして何度も力強いキックを披露。トレーナーが手に持つミットに右足がぶつかると、「バーン!」と大きな音が鳴り響く。相当、力を込めてキックしているようだ。
さらに動画では、大谷選手が両足でピョンピョンと飛びはねる様子も確認できる。動画中の大谷選手は、常に笑顔で楽しげな様子を見せていた。
「朝青龍のサッカー事件思い出した」
この「キックボクシング動画」は、いつ撮影されたものなのだろうか。正確な撮影日時は分からないが、ダルビッシュ投手は1月2日のインスタグラムで、
「年明けはこのメンバーで始動です!」
とコメントしている。また、ダルビッシュ選手と大谷選手と一緒にトレーニングをした杉谷拳士選手(日本ハム)も、同日のインスタグラムで、
「今日はダルさん、翔平、朴さんという方と一緒にトレーニングさせてもらいました」
と投稿している。
足首のけがによってWBCのマウンドに立つことを辞退した大谷選手が、笑顔でキックボクシングに興じていたこの動画をめぐり、ツイッターには、
「てか足首が悪いのになんでオフのトレーニングでダルビッシュと一緒にキックボクシングなんてやったんだよ」
「大谷くん足痛めてるのにオフにキックボクシングやったの?」
「足痛いのにキックボクシングはできるんやな」
「自己管理なってなさすぎ」
といった書き込みが殺到。
なかには、2007年に骨折を理由に夏巡業の不参加を申し出たにも関わらず、母国モンゴルでサッカーをする姿が報じられ、大きな批判を浴びた力士の朝青龍氏を引き合いに、
「朝青龍のサッカー事件思い出した」
「大谷キックボクシングしてたとか朝青龍かよ」
と揶揄するツイートも複数出ていた。