東京メトロの構内に相次いで熊本県のくまモンが「出没」し、人気を集めている。2017年1月には銀座線でラッピング電車の運行が始まり、銀座駅では初めて「熊本産直市」も開催。目玉の新種イチゴは早々に売り切れた。
いずれも、16年4月に起きた熊本地震の復興支援が目的だ。17年2月2日にあった産直市のオープニングイベントでは、くまモンと東京メトロのキャラクター「駅乃みちか」が初共演し、観客からは「くまモーン!」「かわいい!」と歓声が上がっていた。
東京と熊本で同じ車種、デザインの電車が走る
東京メトロ銀座線の「01系」の一部は熊本電鉄に譲渡され、「01形」として「第2の人生」を送っている。この熊本の「01形」は、くまモンのラッピング電車として活躍中だが、東京の「01系」の1編成にも17年1月から、くまモンのデザインが施されている(2月24日まで)。東京と熊本で同じ車種、同じデザインの電車が走っていることになる。これに加えて、東京の「01系」は1983年にデビューしたが、新型の「1000系」の導入が進んだこともあって、17年3月10日で引退することが決まっている。残る2編成のうち最後の1編成がくまモンのラッピング電車だということもあって、一部のファンの間では注目を集めている。
「目玉」の新種イチゴは30分で売り切れる
2月2日には、銀座駅日比谷線コンコースで初の「熊本産直市」が開幕。オープニングイベントでは、くまモンが駅長制帽らしき衣装をかぶって登場。「くまモン体操」披露後には「駅乃みちか」とハイタッチを決めていた。「産直市」では、熊本の農産物や地酒、麺類、銘菓など代表的な県産品や、くまモン、熊本電鉄のグッズを販売。「目玉」は16年から本格栽培が始まったイチゴの新品種「ゆうべに」で、正午の販売開始から同日の分が30分ほど売り切れるほどの人気だった。「産直市」は2月3日の19時まで開かれている。