韓国の次期大統領選に立候補する意欲を示していた潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長(72)が2017年2月1日、ソウル市内の国会で急きょ記者会見を開き、次の大統領選に立候補しないことを表明した。
現地メディアの報道によれば、潘氏は会見で「人格殺害に近い攻撃や陰湿な嘘ニュースによって政治を交代させる大義名分を失った」などと話した上で、
「私が主導して政治を変え、国の融和を目指すという考えを捨て去る決心をした」
と立候補を見送る意思を表明したという。
潘氏は保守系の有力候補と目されていたが、実弟が米司法局に贈賄罪などで起訴されたことで韓国メディアからの批判が強まり、支持率首位の有力候補との差が開きつつあった。