藤村俊二さん死去、82歳 「デスノート」のワタリ役も

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   ドラマや映画など多方面で活躍した俳優の藤村俊二さんが2017年1月25日に亡くなっていたことが2月1日、わかった。82歳だった。

   体調を崩してレギュラー番組を1年余り前に降板、療養生活を続けていた。

  • 藤村さんのオフィシャルサイトより
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「おひょいさん」のニックネーム

   1934年生まれ。神奈川県鎌倉市出身。小学校から高等学校まで暁星学園で過ごした生粋の都会っ子。演出家を志して早稲田大学第一文学部演劇学科に進んだが、途中で東宝芸能学校舞踊科に移り、第1期生として卒業、日劇ダンシングチームに属していたこともある。

   のち振付師に転向。ザ・ドリフターズの大人気番組『8時だョ! 全員集合』(TBS)やレナウン「イエイエ」のコマーシャルフィルムの振り付けも担当した。「8時だョ! 」では、エキストラとして画面に登場することを求められることがあったが、嫌だよと言って「ひょい」っと消えるので、「おひょいさん」というニックネームがついた。

   70年代からは俳優としてテレビドラマに進出。ひょうひょうとした味わいのある脇役として貴重な存在だった。「ゲバゲバ90分」(日本テレビ)などバラエティ番組でも人気だった。おどけた中にも上品な雰囲気が漂い、「執事役がぴったりする芸能人」と言われた。

   同世代の愛川欽也、大橋巨泉、財津一郎らと「昭和九年会」を結成していることでも知られる。芸能界で活躍する一方、東京・南青山でバー「O'hyoi's」(オヒョイズ)を経営、自らも店に顔を出すことが多かった。

   胃がんで胃を全摘出したこともあり、長く担当していた「ぶらり途中下車の旅」のナレーションも2015年10月24日放送分で降りていた。声優としても活躍しただけあって、藤村さんのナレーションのファンも多かった。

アニメ「黒執事」ではタナカ役

   ツイッターでは、

「藤村さんは理想の好々爺という感じの人だったな。孫ができる頃にはあんなお爺ちゃんになりたい」
「うっぁあ藤村さん...お悔やみ申し上げます...声も役も大好きでした...」

と、藤村さんの死を悼む声が上がっている。

   また、10代に人気の映画『DEATH NOTE』のワタリ役や、テレビアニメ『黒執事』のタナカ役の声優を務めていたこともあり

「デスノートのワタリ役とかやってた藤村さん亡くなっちゃったのか...」
「また名優が逝く...藤村さんのタナカさん大好きだったし、ワタリも思い出深い...」

などと、若年層からの惜しむ声も少なくない。

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