「『ウソニュース』で経営難のNYタイムズ紙を買収するか、正しく経営するか...」
NYタイムズ紙は大統領選ではヒラリー・クリントン氏を支持しており、トランプ氏の勝利が決まった直後の16年11月13日、
「トランプ氏が完全に型破りだったため、私たちや他のメディアは、米国の有権者のトランプ氏への支持を過小評価したのだろうか?米国のどんな力や重圧が、こんな対立的な選挙と結果をもたらしたのだろうか?」
などと自問する内容の読者向けメッセージを掲載していた。このメッセージについて、トランプ氏はツイッターで「(NYタイムズ紙が)読者に謝罪の手紙を出した」と主張していた。
今回のトランプ氏のツイートは、当時のNYタイムズ紙のメッセージを念頭に置いているとみられる。その上で、トランプ氏は
「誰か能力と信念がある人が『ウソニュース』で経営難のNYタイムズ紙を買収するか、正しく経営するか、尊厳をもって廃刊させるべきだ!」
と続けた。
トランプ氏のツイートの「ウソニュース」「不正直」という表現は、元々は「FAKE NEWS」「DISHONEST」と表記されていた。こういった、単語を全て大文字で表記する表現方法は「シャウト」(叫び)と呼ばれ、品位に欠けるとみなされることも多い。