マー君「時差ボケが1週間は続く」
14年1月にヤンキースに移籍した田中投手は、15年1月7日放送の「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)にゲスト出演した際、シーズン中の移動で「なかなか時差ボケが治らない。1回時差ボケになると1週間は続く。どうすれば早く治るのか」との悩みを明かしていた。これに対し、生物学者で早稲田大学国際教養学部教授の池田清彦氏は「真面目で神経質な人は治りづらい。逆にちょっといい加減な人は時差ボケしづらい傾向がある」と述べている。田中投手は「(自分は)意外と神経質だ」と話していた。
02~09年にセントルイス・カージナルスなど大リーグ3球団でプレーし、17年現在はオリックス・バファローズ二軍監督の田口壮さんが、11年12月24日更新のブログで自身の時差ボケ解消法について述べていた。11年10月に当時選手として所属していたオリックスを退団し、オファーを待ちながら日本で生活していた田口さんだが、ブログ更新時は家族でセントルイスを訪れていた。「久しぶりに太陽が顔を覗(のぞ)かせました。気温は氷点下でも、時差ボケ解消には陽を浴びるのが一番。そして、刺激的な出来事があるのも効果的です」とつづっている。
時差ボケ対策として参考になるのが、JOC(日本オリンピック委員会)が16年リオデジャネイロ五輪前、出場選手のために作成した「コンディショニングガイド」だ。ウェブサイトでも公開されている。そこには「アスリートにとっては時差の調整も重要な課題」だとして、「睡眠スケジュール」や、田口さんもあげていた「光」などをポイントにあげている。たとえば睡眠については、「出発前に生活リズムを遠征先の時刻へ2~3時間シフトさせておく」「移動の飛行機内では、遠征先の夜間にあたる時間帯に眠る」。光については、遠征先の起床時刻に合わせ、高照度の照明器具を使って明るい光を浴びることで、体内時計を調整できる、としている。