2017年2月5日に投開票される東京都の千代田区長選挙が1月29日、告示された。現職の石川雅己区長(75)と、人材開発会社元社員の五十嵐朝青氏(41)、外資系証券会社社員の与謝野信氏(41、自民推薦)の3人(いずれも無所属)が立候補した。石川氏以外の2人は新顔。
「区民ファースト」を掲げ、小池百合子都知事とのツーショット写真を演説会ポスターにも使用しているのは石川氏。一方、与謝野馨・元財務相のおい、与謝野信氏の演説会ポスターには安倍晋三首相らの顔写真が使われていた。任期満了に伴う今回の区長選は、小池都知事と自民都連の代理戦争、7月の東京都議選の前哨戦として注目を集めている。同区は、都議会自民党の実力者、内田茂氏の地盤。また、五十嵐氏は茨城県のつくば市で市長を務める五十嵐立青氏の兄。立候補受け付けの締切は29日17時。
小池知事「東京大改革を進めるのか、後退させるのか、その大きな目安に」
千代田区の公式サイトによると、千代田区の選挙人名簿登録者数(2016年12月1日現在)は合計で4万8768人。前回、2013年の千代田区長選挙の投票率は42.27%だった。石川氏は8287票を獲得し、1264票差で自民・公明推薦の大山恭司氏を破り、4選を果たした。
小池都知事は、1月27日の定例会見の質疑応答で「東京大改革を前に進めるのか、後退させるのか、その大きな目安になる」と区長選に対する考えを述べ、相応しい人を応援していく、と語った。