【この差って何ですか?】(TBS系)2017年1月24日放送
「インフルエンザ」に「かかりやすい人」と「かかりにくい人」の差
インフルエンザの勢いがとまらない。今シーズンの累計の患者数は400万人に迫り、しかもピークはもう少し先だという。
発症する割合は「10人に1人」と言われるが、ではかかる人とかからない人の差はどこにあるのか。番組では、気を付けるべき2点を挙げた。
口の中に細菌がいっぱいだと大問題
スタジオ内でも、インフルエンザにかかった人とそうでない人に分かれた。かかりやすいのはゲストの上地雄輔と、MCの加藤浩次の2人だ。
上地「去年もかかりましたよ」
加藤「オレ、1年に2回かかったことある」
東京歯科大・奥田克爾名誉教授によると、「口の中を清潔にしているかどうか」が大きく影響するようだ。
加藤「オレ、汚ねえんだな(笑)」
ゲストの岡田圭右「口の中も汚いし、言葉も汚いから(笑)」
インフルエンザの感染経路は、こうだ。感染者のくしゃみやせきで飛んできたウイルスが口や鼻から入り込み、鼻腔やのどの奥の粘膜に付着する。このとき、口の中に細菌がいっぱいだと、インフルエンザウイルスの「サポーター」になる。するとウイルスは粘膜から細胞内に侵入しやすくなり、最後にはインフルエンザを発症するというわけだ。
口腔ケアの基本は、毎日の歯磨きだろう。だが口全体に占める歯の割合は、25%しかない。つまり歯を清潔にしただけでは、口内の細菌は除去できないのだ。そこで大切なのが「舌磨き」。佐藤歯科医院理事長の佐藤二三江氏が、具体的な磨き方を解説した。
(1) ガーゼを人差し指の先に巻く。
(2) その指で舌の表面の奥から手前に向かって磨く。
(3) 舌の側面、裏側も磨く。
(4) さらに歯ぐきやほほの裏側を磨く。
特に汚れがたまる舌の奥をしっかり磨くのが大切だ。
歯ブラシでゴシゴシはご法度
一方、歯ブラシで舌をゴシゴシこするのは絶対に避けなければならない。舌の表面にあり、味覚を感じる「味蕾(みらい)」という機能を破壊するおそれがある。歯ブラシではなく、専用の「舌ブラシ」なら使っても構わない。
磨いている最中は、のどの舌、鎖骨の間にあるくぼみを押し続けると、舌の奥を磨いた際に思わず出る「えずき」を防げるという。
もうひとつ、インフルエンザにかかりやすいタイプが「鼻をほじる人」だと奥田氏は指摘した。
ウイルスは、電車のつり革やエレベーターのボタンと、どこにでも潜んでいると考えて良い。あちこちを触ってウイルスがベッタリついた手で鼻をほじれば、自ら体内にウイルスを送り込んでいるようなもの、というわけだ。