「一方的に攻撃、公開処刑された」 「ニュース女子」問題で市民団体がBPOに申立て

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   沖縄の米軍ヘリパッド建設に抗議活動をする人々は「日当をもらっている」などと報道したテレビ番組「ニュース女子」に人権を侵害されたとして、「日当を払っている団体」として名指しされた市民団体「のりこえねっと」が2017年1月27日、会見を開き、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会に申し立てをしたと発表した。

   同団体の辛淑玉(シン・スゴ)共同代表は会見で、「(番組によって)一方的に攻撃されました。公開処刑です」と怒りをにじませた。

  • 「のりこえねっと」の辛淑玉・共同代表らが会見を開いた(画像は、同団体がユーチューブ公式アカウントで公開した会見動画のスクリーンショット)
    「のりこえねっと」の辛淑玉・共同代表らが会見を開いた(画像は、同団体がユーチューブ公式アカウントで公開した会見動画のスクリーンショット)
  • 「のりこえねっと」の辛淑玉・共同代表らが会見を開いた(画像は、同団体がユーチューブ公式アカウントで公開した会見動画のスクリーンショット)

番組では「のりこえねっとが反対派に日当を支払っている」と報道

   17年1月2日にTOKYO MXで放送された「ニュース女子」は、沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設について取り上げ、「過激な反対派の実情を現地取材」との触れ込みで放送された。その中で、反対派を「テロリスト」と表現したほか、「のりこえねっとが建設反対派の人々に日当2万円を支払っている」などと指摘した。

   放送後の5日、のりこえねっとはウェブサイトで番組に対して抗議声明を発表。番組内容を「虚偽報道」とし、「私たち『のりこえねっと』関係者は同テレビ局から事前にまったく取材を受けておらず、意見の聴取はおろか単純な事実確認すらされていません」「同番組によって傷つけられた人権と名誉の回復と補償を求めるため、必要なあらゆる手段を講じます」と表明した。

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