「お互い協力して盛り上げて行きましょうという思いです」
龍ヶ崎市に先を越されるのは想定外だったようだ。牛久市はもともと、27日に審査委員会を開催し30日にも授与を決める予定だった。それが急きょ、27日の審査委員会後の夜にも決定することになった。龍ヶ崎市の総合政策部は17年1月27日にJ-CASTニュースの取材に対し、
「我々の方が早く栄誉賞授与に動いた結果だと自負しています」
と、横綱愛を強調した。一方、後れを取った形の牛久市の秘書課は、
「当方の審査委員会組織が大きいから時間がかかっただけであり、授与に関しては『かねてから』市長の頭の中に存在した」
と、一歩も譲らない。ネット上では「稀勢の里の出身地の奪い合い」などと揶揄されていることについて、龍ヶ崎市の総合政策部では、
「市民栄誉賞の情報交換はありませんでしたが、ライバルというよりは、お互い協力して盛り上げて行きましょうという思いです」
と話していた。牛久市の秘書課も似たような考えだった。
「うちだけが応援するよりも、2つの町が応援しているという事はそれだけ活気が出るため、いいことだと思います」