脳神経を活発化する成分が2割もアップ
番組には、2014年に明治との共同研究で高カカオチョコが脳の活性化が期待できることを突きとめた愛知学院大学の大澤俊彦教授が登場した。大澤教授らは愛知県内に住む健康な45~69歳の男女347人に、毎日カカオ72%のチョコを25グラム、4週間食べてもらった。そして血液を調べると、脳の神経細胞の活動を促進する「BDNF」(脳由来神経栄養因子)の濃度が、チョコを食べる前に比べ平均で2割もアップしていた。
大澤教授は「アルツハイマー型認知症の患者では、『BDNF』の量が少なくなっていることが報告されていますから、高カカオチョコが認知症の予防につながるのではないかという研究が始まっています」と語った。
大澤教授らの調査では、同時に血圧を下げる効果も確認された。血圧が高めだった人々の最大血圧、最低血圧の平均値がどちらも約5 mmHg低くなった。こうした効果は、カカオポリフェノールの強力な抗酸化作用で、血管がしなやかになったためだという。