子どもの発達の専門家「上手に使えば大丈夫」
アンケートに答えたママの中にイラストレーターのうだひろえさんがいた。5歳と2歳の子どもがいて、家の中でのケンカは日時茶飯事だ。
うださん「母親になる前は、スマホ育児に批判的でした。子育てに手抜きをしていると思って見ていました。ところが今は、家に仕事の電話が入ってきた時に泣かれると、スマホは欠かせなくなりました。2人に見せると、ピタリとおとなしくなります。救世主ですね」
うださんは、病院の待合室で子どもに大泣きされる母親を描いた漫画を見せた。周囲の刺すような視線に母親自身が心の中で大泣きしている。
「もうすぐ呼ばれるのでここで待っていないといけないし。どうしよう(涙涙涙)。泣きたいのはこっちだ! 世間様の目がイタイ!」
こんな母親たちの悩みに、子どもの発達に詳しい恵泉女学園大学・大日向雅美学長はこうアドバイスする。
大日向学長「スマホを短時間与えるぐらいで発達がゆがむことは全くありません。母親なら子どもをほんの5分10分、1人でおいておきたい時はあります。スマホを渡して静かにさせることは子育ての現実としてあり得ることです。もっとどっしり構えて、上手に使えば大丈夫ですよ」