食べ物だとサケ12切れ、イクラなら丼4杯にもなるが...
こうした効能を得るために食べ物からアスタキサンチンを取ろうとすると、膨大な量を要する。富永氏によると「サケの切り身では12切れ、イクラでは米飯なしの丼4杯分にも相当する」。しかも、これを毎日継続して摂取する必要があるため、日常の食生活に取り入れるのは不可能と言っていい。
そこでアスタリールでは、錠剤タイプのサプリメント「アスタビータe」を開発、販売している。効果を得るには1日2粒の摂取で足りる。含有しているのは藻から抽出した植物性アスタキサンチンで、「動物性に比べて吸収率に優れている」と富永氏は話す。また、前出の臨床試験では経過を8週間見たが、「早ければ2週間ほどの継続摂取で効能が表れてくる」。食事の補助として適量を摂取するうえでは、10代の子どもが飲んでも問題はないという。
富永氏は受験期のアスタキサンチンの活用について、こう勧めている。
「アスタキサンチンを摂取すれば合格できるわけでは、もちろんありません。しかし、乗り切るためにできることは何でもやって万全を期したいと思う受験生は多いはずです。日々の勉強を能率よく進め、受験本番で実力を最大限発揮するために、アスタキサンチンの効能は受験生をサポートできるのではないかと思っております」