トライアスロン世界王者「膝は年をとるほど滑らかに」
日本では、関節の軟骨がすり減ったりして膝が痛む「変形性膝関節症」に悩む人は、60歳以上の女性で4割、男性で2割以上いるといわれる。シーリー准教授は「今回の研究は、ランナーが変形性膝関節症になりやすいことを示していません。むしろ、ランニングが変形性膝関節症の薬になる可能性も示唆しています」とも述べている。
今回の研究に、さっそく喜びの反応をした世界的なランナーがいる。大きなトライアスロンレース(水泳・自転車・マラソンの総合競技)を何度も制覇した経験を持つ米国のランナー、クリスファー・ベルグランド氏(50歳)だ。自分のブログ「アスリートの道」で次のように絶賛した(要約抜粋)。
「17歳で走り始めてからトライアスロンで数十回戦ってきました。2004年にはトレッドミルで、24時間ノンストップで247キロ走り、ギネスブック記録を樹立しました。人間ラットのように。たぶん私は走ることにかけて異常です。しかし、私の関節に痛みはまったくありません。年をとるにつれて私の関節はますます滑らかになっています。私の人生経験は、ブリガム・ヤング大学の研究の証明に役立つことができるかもしれません」