フィルターの包装をやめたダイキン
2017年1月現在、「最新機種でもフィルターを包装している」というシャープに対し、「2世代前(2014年度発売商品)からフィルター包装をやめた」と話すのは、ダイキン工業の広報担当者だ。かつては、シャープ同様「お客様の手元に届くまでに、少しでも汚れが付くのを防ぐため」(ダイキン担当者)にポリ袋にフィルターを入れていたが、使用者の意見を踏まえて包装をストップした。
「取扱説明書には『運転前の準備』という項目で注意書きをしていましたが、コンタクトセンター(相談窓口)に『気付かずに使っていた』『外すのに手間がかかる』といった点で、フィルターの包装は邪魔だという声が複数届いていました。そこで、品質管理に関する社内の評価基準を満たした上で、空気清浄機の本体全体だけを大きな袋で包み、箱に入れる形に変更しました」
ダイキン担当者も、「フィルターの網で空気を濾過(ろか)する仕組みなので、包装されたままではホコリなどをキャッチできません」と話している。
パナソニックの製品は、そもそもフィルターのみの個別包装をしていない。同社広報担当者は、
「空気清浄機の本体全体は袋に包んでいますが、把握している限りでは、個別の部品は包装しておりません。お客様が自分で作業することなく、本体さえ取り出せば使用できる状態で出荷しています」
と話した。